南アルプス【仙塩尾根・白峰南嶺】縦走(1/4)
2012年8月18日~8月23日 (南アルプス)
北沢峠~仙塩尾根と白峰南嶺を単独小屋泊まり/テント泊まりで縦走
通過ピークの山
仙丈ヶ岳(3.033m二回目)百名山78、標高ベスト17・大仙丈ヶ岳(2.975m)・伊那荒倉岳(2.514m)・独標(2.499m)・横川岳(2.478m)・三峰岳(2.999m二回目)・間ノ岳(3.189m四回目)百名山81、山梨百41、標高ベスト4・西農鳥岳(3.051m二回目)標高ベスト16・農鳥岳(3.026m二回目)二百名山166、山梨百42・広小内岳(2.895m)標高ベスト35・大籠岳(2.767m)標高ベスト74・白河内岳(2.813m)・笹山「黒河内岳」(2.733m)標高ベスト83、山梨百43
今回の山行にて日本標高ベスト100達成・山梨百名山達成しました。(百名山は既に達成済み)
今回のGPS全軌跡データ 歩行距離:44.53㎞
今回の全垂直プロファイル
累積標高(+4.238m)(-5.416m)
2012年8月18日は移動日で芦安駐車場車中泊とし、明日からの行動に備えのんびりと過ごした。
2012年8月19日
~
北沢峠~仙丈小屋まで


コースとタイム
芦安駐車場 乗合タクシー → 広河原 バス → 北沢峠
北沢峠7:15→一合目7:37→二合目7:55→三合目8:22→四合目8:50→五合目「大滝ノ頭」9:25→藪沢小屋9:53→藪沢徒渉点分岐10:05→馬ノ背ヒュッテ10:22→馬ノ背分岐10:41→仙丈小屋11:27
歩行時間:4時間22分 歩行距離:6.014㎞ 歩行速度:1.4㎞/h
GPS軌跡データ
垂直プロファイル 累積標高(+1.061m)(-158m)
北沢峠バス発着場では凄い人だったが仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳へとほぼ半々で殆どが日帰りのようである。
今日は仙丈小屋までだ。のんびりと準備トイレをしていると広河原から次の臨時バスが到着したがそれほど乗っていなかった。荷物が重いのでのんびりゆっくりと登っていく。
テント山行何年ぶりだろうか。笊ヶ岳以来で4年ぶりか。水は飲む水と予備を含め約2㍑だが結構きっい。仙丈小屋から先は約6㍑になると言うのに先が思いやられる。
一合目先ず先ずのペースだ。このペース配分だとお昼頃には着けるだろ。後から来る人殆どに抜かれるが焦ることはない。
二合目まではそれほどきつい勾配ではないがここからがきつくなっていく。
三合目到着。この先も辛い登りのはずだ。ここでザック下ろして休憩としょう。
四合目はザック背負ったまま5分の休憩。
五合目『大滝ノ頭』到着。ここで大休憩。予定では小仙丈ヶ岳経由で小屋へ向かう予定だったが、ガスで展望がないので藪沢小屋コースへと進み花を観賞しながら進むことした。
セリバシオガマ
アキノキリンソウ
この付近は少々注意が必要だ。また、ここはすれ違い出来ないのでお互い譲り合いましょう。
ミヤマタネツケバナ?
キバナノコマノツメ
モミジカラマツ
ホソバトリガブト
藪沢小屋(営業しているようには見えないが今日はお休みなのかな~)
ヨツバシオガマ
ウサギギク
藪沢徒渉点分岐
背負いやすい石の上にザックを置き休憩。下山者が増えてきたが登っていく人はあまりいなくなった。
クルマユリ
分岐から先ずは馬ノ背ヒュッテへと登っていきます。
ミヤマアキノキリンソウ
シナノオトギリ
何とも痛ましい防護ネットですね。シカから守るにはしかたないですかね。
マルバタケブキ
馬ノ背ヒュッテ
ミヤマアキノキリンソウ
シシウド
ミソガワソウ
馬ノ背分岐へと進みます。
あっ~ 馬ノ背分岐だ~~~
ここから少し楽な道が続きますね。でも重たいです。
出ました~~~。尾根に。でもガスでなぁ~~~んにも見えません。でも今日はいいのだ。明日から
てくれれば。

小仙丈ヶ岳が見えてきそうですが今日はやっぱりだめなようです。
仙丈小屋も近づいてきているようで勾配も緩くなってきてますがここは歩きにくいところです。
ミヤマカラマツ
もう少しで今日のゴール仙丈小屋です。
ヨツバシオガマ
ミヤマバイケイソウ
ウサギギク
ミヤマダイコンソウ
イブキトラノオ
11:27分仙丈小屋到着です。テント装備の方は小屋が出来てからテン泊は出来なくなっているので要注意です。また、現在は小屋が出来る前のゴミやあの何とも言えない異臭は全くなく綺麗です。
トウヤクリンドウ
イワツメクサ
小仙丈ヶ岳方面と巻道
ガスが流れて仙丈ヶ岳(右ピーク)が見えてきました。
イワツメクサ
チングルマ
タカネツメクサ
小屋から山頂への登山道。明日、早い時間(暗い)に通るのでよく確認しておきます。
山頂部と稜線に登山者が見えています。
タカネヒゴタイ
馬ノ背
16時頃には青空が見えるようになってきました。明日からはいい天気になりそうな予感。
小屋から小仙丈ヶ岳への巻道
仙丈ヶ岳(3.033m)小屋から30分程度だそうです。
甲斐駒ヶ岳がほんの少しだけ姿を現しました。山頂の祠や右奥の駒ヶ岳神社奥社のピークも確認出来ます。
馬ノ背と後方には鋸岳が見え隠れしています。
18時過ぎには藪沢仙丈カール・仙丈ヶ岳のガスは完全に消えて素晴らしい景色が広がりました。
残念ながら夕焼けはこれ以上望めませんでした。
2012年8月20日(二日目)
今日の予定は仙丈小屋から農鳥小屋までだったが?

主な通過ピークの山:仙丈ヶ岳・大仙丈ヶ岳・伊那荒倉岳・独標・横川岳
コースとタイム
仙丈小屋4:14→仙丈ヶ岳4:51→大仙丈ヶ岳5:47→伊那荒倉岳8:45→独標9:32→横川岳10:21→野呂川乗越(両俣小屋分岐)10:46→ビバーク地点11:52
歩行距離:10.195㎞ 行動時間:7時間38分 歩行速度:1.3㎞/h
GPS全軌跡データ
垂直プロファイル 累積標高(+831m)(-1.305m)
宿泊者殆どが空荷で山頂へと向かっていくなか、テント装備のザックを担ぎ(昨日より4㎏増え)小屋を後にした。
きっい登りだ。
甲斐駒ヶ岳・奥秩父の山々
歩き始めのピークへの登りはかなりきつい。稜線へ出てもなかなか着かない。
ライトがいらないほど明るくなってきた。山頂での日の出は厳しいかな~。
手前から鋸岳・蓼科山・八ヶ岳連峰・黒斑山・浅間山
きつい きつい きついな~
ここを登れば山頂だ。何とかぎりぎりで間に合いそうだ。
笊ヶ岳・黒檜山・蝙蝠岳・塩見岳・赤石岳・大沢岳・奥茶臼山・大仙丈ヶ岳などの山々
仙丈ヶ岳山頂部と中央アルプス・御嶽山
そして富士山
富士山・北岳
間ノ岳・農鳥岳・仙塩尾根・笊ヶ岳・蝙蝠岳
これからしばらくはこの展望を見ながらの歩きだ。
富士山・北岳・間ノ岳・農鳥岳・笊ヶ岳
アサヨ峰・小仙丈ヶ岳・鳳凰三山・富士山と後方には小金沢連嶺・御坂山塊の山々
栗沢山・アサヨ峰・奥秩父・奥多摩・小金沢連嶺の山々
甲斐駒ヶ岳・南八ヶ岳
蓼科山・横岳・浅間山・天狗岳・硫黄岳・横岳・赤岳などと鋸岳
藪沢仙丈カールと仙丈小屋・馬ノ背・鋸岳・釜無山・入笠山
そろそろ日出のようだ。間に合いました。
素晴らし~ 黒金山付近へと昇ってきました。
甲斐駒ヶ岳と御座山・赤久縄山か?
奥から黒斑山・浅間山・蓼科八ヶ岳連峰・鋸岳・馬ノ背
黒斑山と外輪山・浅間山
槍穂高連峰
乗鞍岳・十石山
将棋頭山・茶臼山・御嶽山
中央アルプス・御嶽山
恵那山
笊ヶ岳・布引山
蝙蝠岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳・大沢岳・兎岳
富士山・北岳・間ノ岳・農鳥岳
影仙丈ヶ岳・中央アルプス・御嶽山
槍穂高連峰
乗鞍岳・十石山
将棋頭山・茶臼山・御嶽山
中央アルプス・御嶽山
笊ヶ岳・蝙蝠岳・北俣岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・兎岳・大沢岳・光岳などの山々
小仙丈ヶ岳・大仙丈ヶ岳分岐
金峰山など奥秩父の山・大菩薩嶺など小金沢連嶺・早川尾根の栗沢山・アサヨ峰・地蔵岳・観音岳・薬師岳・辻山・小仙丈ヶ岳などいつまで見ていても飽きない。
北岳・間ノ岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳などの山々を見ながら、先ずは大仙丈ヶ岳を目指します。
チシマギキョウ・タカネツメクサ
タカネヒゴタイ
イブキジャコウソウ
花々を楽しみながら鞍部へと下って行きます。
タカネツメクサ
ウスユキソウ
チシマギキョウ
タカネツメクサ
ミヤママンネングサ
チシマギキョウの群生でこんなに咲き乱れているのは初めて見ました。
タカネコウリンカ
ウサギギク
花が多くてなかなか先へ進めませんね。でもそろそろ注意しないと行かない場所にさしかかってきました。
中央アルプス・御嶽山と陽がが高くなり影仙丈ヶ岳もだいぶ近くになってきました。
茶臼山・御嶽山
風が強いときは要注意です。
仙丈ヶ岳を振り返ると随分と下りてきています。
大仙丈ヶ岳への登りになりますが、まだ気が抜けません。
大仙丈ヶ岳山頂部と中央アルプス・御嶽山
恵那山
中央アルプス・御嶽山
将棋頭山・茶臼山・御嶽山
乗鞍岳・十石山と手前は経ヶ岳
手前に焼岳・霞沢岳後は笠ヶ岳・西穂高岳
西穂高岳・奥穂高岳・前穂高岳・北穂高岳・大キレット・南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳と素晴らしい展望だ。
三ッ岳・立山・剱岳・針ノ木岳・蓮華岳
北アルプス(焼岳~立山)
蓼科山
仙丈ヶ岳
早川尾根(栗沢山・アサヨ峰)・奥秩父(金峰山・国師ヶ岳・甲武信ヶ岳など)・奥多摩(雲取山など)の山々
アサヨ峰
地蔵岳・高嶺・観音岳・薬師岳・砂払岳
早川尾根・辻山・丹沢連峰・三ツ峠山・御坂黒岳・御坂山塊・御正体山・杓子山の山々
北岳・間ノ岳・農鳥岳とこれから歩いて行く仙塩尾根
三峰岳・農鳥岳・白河内岳のこれから通過していく山々だ。中央やや左手前の三峰岳を越えて農鳥小屋に着けるだろうか。
笊ヶ岳・布引山と右手前の尾根は仙塩尾根とその奥は蝙蝠岳から二軒小屋へと延びている尾根である。蝙蝠岳はガスで何にも見えなかったが山頂部でテント泊したい山の一つだ。
懐かしい稜線の北俣岳・塩見岳と荒川岳
塩見岳・東岳・中岳・赤石岳・聖岳・前小河内岳・小河内岳・烏帽子岳・本谷山で小河内岳避難小屋が確認出来る。
兎岳・大沢岳・光岳と池口岳など深南部の山々
むぅ~ 飽きないな~。
先はまだまだ長い。朝飯も食べたのでそろそろ先へ進もう。
大仙丈ヶ岳・仙丈ヶ岳を振り返りながら進みました。
チングルマ
ぐんぐんと下がって行っています。野呂川乗越(約2.300m)位まで下りて間ノ岳(3.189m)への登り返しは相当覚悟しないといけなさそうだ。
北岳・間ノ岳・仙塩尾根
標高が下がってきて奥秩父の山々が早川尾根に隠れてきています。
地蔵岳(オベリスク)・高嶺・観音岳・薬師岳・砂払岳
意外と険しいところが時々現れます。荷物が重いので用心ですね。
通称(馬鹿尾根)と呼ばれているようだが意外と厳しいところが出てくる。
チシマギキョウ
タカネツメクサ
コバノコゴメグサ
ヨツバシオガマ
前方に北岳・間ノ岳を見ながら、背の高いハイマツの中を歩くようになってきました。
甲斐駒ヶ岳・摩利支天
ゴゼンタチバナ
北岳・間ノ岳でまだまだ展望はある。しかし、今日の行程の四分の一程度しかまだ歩いていない。
中央アルプスで越百山・仙崖嶺・南駒ヶ岳・赤薙岳・空木岳・熊沢岳などの山々
大仙丈ヶ岳・仙丈ヶ岳が全然離れていかないです。
わぁ~~~~ 遠いな~北岳・間ノ岳。今日の予定は間ノ岳を越えて農鳥小屋までだぞ~。 絶対むりだ~ょょょよ~。テント・食料・水があるので心配は無い。ま~気長に行くさ。
甲斐駒ヶ岳・南八ヶ岳(赤岳など)
ハナニガナ
イワオトギリソウ?
ハクサンフウロ
ハイマツ帯ではあるが歩きやすい。
大仙丈ヶ岳・仙丈ヶ岳を振り向く。
伊那荒倉岳はまだかな~
マルバタケブキ
樹林帯の道になってきて展望もないです。ひたすら歩くのみだ。
3時間30分でやっと伊那荒倉岳に到着です。樹林帯で展望はありません。
倒木など多く潜りでスタミナを結構使います。
9:30分 独標(2.499m)に到着です。やっと三分の一です。展望抜群で10分休憩します。3分~5分位の休憩もかなり多くなってきました。
仙丈ヶ岳・大仙丈ヶ岳と歩いてきた仙塩尾根
双児山・駒津峰・甲斐駒ヶ岳・摩利支天
栗沢山・アサヨ峰・ミヨシノ頭
小太郎山
北岳
中白根山・間ノ岳
これから歩いて行く稜線と三峰岳
塩見岳・2.666mピーク・黒檜山
北岳・中白根山・間ノ岳・三峰岳
伊那荒倉岳・大仙丈ヶ岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳
独標を後に横川岳を目指します。独標の下り口付近注意ですね。
しばらく緩やかなアップダウンを繰り返しながら進みます。
10:20分 横川岳に着きました。樹林帯の中で展望は得られません。かなりバテてきました。
ここでザックを下ろし休むとここにテント張ってしまいそうなので、ピークの写真だけ撮り休まずに進みます。
10:45分 やっと中間の野呂川乗越(両俣小屋分岐)に着きました。残りCTは5hで標高差800mの登りが続く。どう考えても農鳥小屋まではむりである。両俣小屋へ下りると明日の登り返しが辛い。20分休憩しながら地図とにらめっこ。
ビバーク場所を探しながら2.488mの樹林帯付近まで進んでみることにした。まだきつい登りではないが堪える。
11:50分 北岳・間ノ岳など樹林越しに見えるビバークに最適な場所があった。時間的には早いがこの先こんな場所があるとは限らない。明日のこともあるのでむりしないでここで(2.488m少し手前)テン泊することとした。
13:10分テント設営後、タイツを脱ぎのんびりしていると単独の若い女の子が下りてきた。両俣小屋までらしい。そしてテント内で横になっていると歩く音とおぉ~と言う声が通り過ぎていった。夫婦のようで両俣小屋までだろう。
ビバーク地点からの間ノ岳
この記事へのコメント
大仙丈ヶ岳への登り楽しそうですね
尾根は観てると楽そうで気持ちよさそうですが、実際に歩いてみると意外に危険なところがありますね^_^;
荷物が重たいとさすがのおじさんでもペースがゆっくりですね。
おじさんとお山へ行ける日が来たら荷物軽くしなければ!
仙丈ヶ岳から大仙丈ヶ岳の間は花が沢山ありなかなか見応えありました。
荷物が軽ければ意外と楽しいコースかもしれませんね。
周りからから見る仙塩尾根は優しそうに見えますが、危険箇所や急登などあるので意外と手強かったです。
これからお山行くのでアップ先になりますがこの先もお楽しみに。